5月1日(金)〜5月2日(土) 23:00〜翌5:40(予定)
『午前0時のフィルム映写会〜クリント・イーストウッド特集―イーストウッド3本勝負』
ダーティハリー
DIRTY HARRY
1971年 アメリカ 102分 35ミリ
監督:
ドン・シーゲル
撮影:
ブルース・サーティス
音楽:
ラロ・シフリン
出演:
クリント・イーストウッド、ハリー・ガーディノ、レニ・サントーニ、アンディ・ロビンソン
配給:
ワーナー・ブラザース映画
「考えてるな、俺が5発撃ったか6発か、俺も覚えちゃいねえ、だがこれは44マグナム、世界一強力な銃だ、お前の脳ミソなんて吹っとんじまうぜ、どうだ賭けてみるか、このチンピラ野郎」
サンフランシスコを舞台に“スコルピオ”と名乗る凶悪犯を“ダーティハリー”ことアウトローな刑事ハリー・キャラハンが追う70年代アクション映画のマスターピース。その後の刑事アクション映画に多大な影響を与えたイーストウッドの当たり役“ダーティハリー”。監督はアメリカ映画魂を受け継ぐドン・シーゲル、B級映画で磨いたストーリーテリングがスタイリッシュに光る。
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1971 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
許されざる者
UNFORGIVEN
1992年 アメリカ 131分 35ミリ
監督:
クリント・イーストウッド
撮影:
ジャック・N・グリーン
音楽:
レニー・二―ハウス
出演:
クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン、リチャード・ハリス
配給:
ワーナー・ブラザース映画
「お前が女や子供を殺したウィリアム・マーニーか?」「そうだ。女も子供も、動くものならお構いなしに殺した」
かつて極悪非道の限りをつくして恐れられた老ガンマンは、今は静かに二人の子供と農業を営んでいたが、生活苦のため賞金稼ぎの誘いに乗り再び殺しに手を染める。ジーン・ハックマン演ずる保安官もかつては名をはせた無法者であり、イーストウッドの映画には悪と善が単純な二元論に収まらない、暴力に対する哲学のようなものがある。主人公に相応しい年齢になるまで待って撮られたこの“最後の西部劇”は彼の師であるセルジオ・レオーネとドン・シーゲルに捧げられている。
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Warner Bros. All Rights Reserved.
スペースカウボーイ
SPACE COWBOYS
2000年 アメリカ 130分 35ミリ
監督:
クリント・イーストウッド
撮影:
ジャック・N・グリーン
音楽:
レニー・二―ハウス
出演:
クリント・イーストウッド、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナー
配給:
ワーナー・ブラザース映画
「私を月まで飛ばしてくれ、そして星々の中で遊ばせてくれ」
1958年アメリカ空軍の有人宇宙飛行計画のテストパイロットチーム・ダイダロスはNASAの創設により初の宇宙飛行士をチンパンジーに奪われた。現代となり旧ソ連の故障した通信衛星を修理するために、現役を引退した4人の老人たちがチームを再結成して夢だった宇宙への旅を実現する。ある種のパイオニア精神やカウボーイの資質を思わせたというクリントのこの映画の役は実際の年齢の69歳、自分とほぼ同じ年齢の役を演じることが彼の映画の特色でもある。二人のパイロットの合言葉“1の合図で”飛び立ったトミー・リー・ジョーンズの最もカッコいい映画のエンディングだろう。
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